< 1 > 体が教えてくれる! 便利で優れたインディケーター・システム !
SOTの重要な原理は、各インディケーター(身体に出るサイン)によって指示された部位のみを必要とされる最小限の力で矯正することです。この必要とされる最小限の力とは、患者さんの身体が無意識に拒絶しない程度で、かつ矯正が達成される力です。通常他のカイロプラクティックやオステオパシーでは施術者の判断でどこを矯正するか決めますが、SOTは患者さんの身体が今どこを治療してほしいか教えてくれるのでそれに従って治療するのです。つまりイネイトに従って治療するわけです。
体は常にどこか一つだけ今一番治療して欲しいところをインディケーターで示します。そこを治療するとまた別のインディケーターが出てきて次から次へと治療を誘導してくれるのです。非常に便利で治療家の主観や思い込み治療にはなりにくいわけです。
< 2 > タイムマシーン機能を持つ診断ツール!カテゴリー・システム !
もう一つの重要な特徴は、論理的で効率的なカテゴリーシステムによって診断と治療が行いやすくなっていることです。カテゴリーは3つに分類されますが、矯正のためのサインと症候にそれぞれ特徴づけられていて、そのサインに従って使うテクニックが決定されます。SOTは優れた診断学であるとも言えるわけです。カテゴリーとは簡単に言うと「老化」のレベルの違いを指すものです。
基本的に人はカテゴリー1で産まれ成長とともにカテゴリー2、カテゴリー3へと退行していきます。治療はカテゴリーを3から1へ逆行させていくのですが、カテゴリーとは慢性的な問題であって症状や痛みとはあまり関係ありません。ですから体調を整えたり症状を改善するだけであれば、必ずしもカテゴリーを変える必要はないでしょう。ただ、より健康になりたいとか、よりポテンシャルの高い体にしたい場合は、痛みや症状が落ち着いた後にカテゴリ−を変えていく必要があります。他のカイロプラクティックやオステオパシーでは、基本的にカテゴリーを変えるような治療がないので、非常に強力なSOTの武器といえます
< 3 > オステオパシーから受継いだ『第1次呼吸メカニズム』!
そしてSOTにはあって他のカイロプラクティックにはない最大の特徴はCSF(脳脊髄液)の循環の改善です。また、このCSFの循環の改善こそがSOTの最大の目的でもあります。これはオステオパシーの理論ですが、第1次呼吸メカニズム(第2次は肺呼吸)によって頭蓋から骨盤までCSFが循環しています。このCSFが滞留したり生産が減少したりすると神経に栄養がいかなくなるので神経の働きが悪くなります。そうすれば当然イネイトが機能しなくなります。
ではどうすればよいかというと、CSF循環の原動力となるのが仙骨と後頭骨のポンプ運動なわけですので、この仙骨、後頭骨とそれをつなぐ脊骨の動きを改善させればよいという考えです。これは木や花の根に水を与えるようなものであり、最も根本的な部分に働きかけることによって最小の労力で最大の効果を発揮するわけです。
<SOTと他のカイロプラクティックとの違い>
イネイトを機能させるために神経の働きを阻害する障害を取り除くがカイロプラクティック、そして仙骨後頭骨の動きを回復させ脳脊髄液の循環と産生を改善することによって神経機能を高めるのがSOTです。また、一般的にカイロプラクティックは根本療法であるといいますが、単にマッサージするよりは筋肉を緊張させている歪みを矯正すれば確かに根本的と言えるかもしれません。しかし、ディバーシファイドやガンステッドのように触診やレントゲンで動きの悪いところや曲がったところをボキッと矯正しても、その歪みを起こしている原因を取り除かなければまたすぐに歪みは起きます。
SOTはその原因、またその原因の原因というように新しい問題から古い問題を徐々に取り除いていくので、他のカイロプラクティックと比べてより根本療法であると言えるでしょう。また、他のカイロプラクティックは構造を整えることによって機能を改善するのに対し、SOTは機能から構造へアプローチすることもできるので無理のない効果的な治療が可能です。
<SOTとオステオパシーの違い>
SOTはカイロプラクティックの哲学に則っているため神経機能に焦点があるのに対し、オステオパシーは体液循環(血液、脳脊髄液、リンパなど)の改善に焦点を置いています。そのため神経にこだわらず解剖学、生理学に基づいた様々なテクニックが開発されていますが、いつどこを治療すべきかは検査では示してくれないので、その分施術者の診断力、治療計画がより一層求められてくるのではないでしょうか。しかし、SOTには便利な診断ツールが多いといっても、使いこなすのは難しいので やはり高いスキルが要求されます。ですからどちらが簡単とは言えないでしょう。
しかし神経系統は人体最も高位なシステムです。ですから特定性の強いカイロプラクティックの方が、オステオパシーよりも明確、単純かつ本質的であると言えるでしょう。もっとも実際は、変形、固着してしまった関節のような慢性的問題を、一番問題となるサブラクセイションのみを矯正して後はイネイトに任せるというだけでは不十分、あるいは間に合わないこともあると思います。その場合にはやはり必要に応じて治療しなければならないでしょう。
ですから、どちらが優れているとかということではなく、便利で明快な診断と治療がSOTの最大の魅力であるということです。 |