当院の治療について

- update更新日 : 2023年07月12日
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カイロプラクティックや整体というと一般的にみなさんのイメージとしてボキボキしたり揉んだりするものではないでしょうか?

私もこの仕事を始める前はマッサージや整骨、整体、カイロプラクティックなどの違いがわからなかったので、みなさんのイメージはきっと当時の私と同じようなものだと想像できます。

また骨の矯正というと骨のズレを見つけてそれを手でグイッと戻すといった、どちらかと言えばエンジニア的な仕事のようなイメージでした。

つまりパーツの位置を正しい位置に戻して構造を整えれば身体は良くなると思っていたわけです。しかし、人間の体は建物や工作物のような単純な構造体ではなく、脳というシステムによって体内の自己調節を行っております。

普通、治療というとそれを行うドクターが患者さんの病気や怪我を治しているとみなさんは考えていることと思いますがそうではありません。実際に体を治しているのは患者さん自身の生命力、治癒力に他なりません。

命が身体に宿ることによって脳が作動し体を修復させるために必要な機能が働きます。体はどうすれば自分の体が病気や怪我から回復するかを知っており、またその力を持っているのです。

だから、かすり傷や風邪程度であれば何もしなくても治ってしまいます。しかし、手足を切断してしまったり癌や感染症などにかかってしまった場合は、自然治癒力で回復するスピードより悪化するスピードの方が早いため手術や薬といった手助けが必要となります。(オステオパシーの創始者A.Tスティルは感染症でも薬は使わず手技のみで治していたと言われています)

この場合においても手術や薬で治るわけではなく、自然治癒力があるという前提があって治るのであり、言い換えれば自然治癒力が働きやすい環境を手術や薬は作ってあげているだけなのです。

もっとわかりやすく言えば、包丁が切れなくて料理がうまく作れないとします。料理がうまく作れない原因は包丁がよく切れないことなので、包丁を研いであげれば解決します。

この場合、包丁を研ぐということが手術などドクターの仕事に、実際に料理をつくるのは患者さん自身の治癒力に相当します。

それは西洋医学だけでなく整体やカイロプラクティックでも同じことで、矯正したから症状が治るわけではありません。矯正するということは自然治癒力が働きやすくなり、患者さん自身で治せるようにセットアップしてあげているに過ぎません。実際に治しているのは患者さん本人なのです。

カイロプラクティックという治療法は骨の位置を戻してバランスを整えることが目的ではなく、背骨や関節に適切な刺激を与えることによって脊髄を介して脳に司令を出させます。その脳の司令によって自らの体を修復させているのです。

ズレた骨を力で戻そうとしたところで戻るものではありません。矯正とは物理的に動かして戻すことではなく、適切な刺激を矯正したい部分に与えることによって、脳に自ら正しい位置に戻るように司令を出させることです。つまり、施術者は骨を戻しているのではなく戻させているだけなのです。

ということは矯正には強い力は必要ありません。脳に正しい刺激を伝達させるにはわずか数グラムから数十グラムあれば十分です。
本来のカイロプラクティックの治療は力で骨を動かしたりマッサージやストレッチでスッキリさせるといったものとは全く異なります。

当院では骨を矯正するにあたってもほとんど力は使いませんので、ボキボキしてほしいという方やたくさん揉んでほしいといった慰安目的で来られても対応できません。提供するものと求めるものが異なってはお互いに不幸ですので、目的にあったところをお探しされることをお勧めいたします。